代表理事からのご挨拶

一般社団法人
産学協働イノベーション人材育成協議会
会長(代表理事)

國府 寛司 (京都大学理事・副学長)

産と学による人材育成の新たなステージの共創

 

本協議会の活動の起点は、経済産業省「中長期研究人材交流システム構築事業」として2013年8月に採択された「産学協働イノベーション人材育成コンソーシアム事業」です。
本協議会の設立は、2014年1月で、今期は11期目となりますが、これまでに650件以上の研究インターンシップを実施しております。その目的は、研究インターンシップを通して、社会的実践能力を有するイノベーション人材を育成することです。 
科学・技術の進歩に伴い、社会は急激に変化し、エネルギー問題や環境問題のように、現代の社会は人類が解決しなければならない喫緊の課題への対応が求められています。これらの課題の解決には様々な分野の知を集結させる必要があり、オープンイノベーションが有効であるとの認識が大学、企業、いずれにおいても広く共有されています。
このような社会に還元されるイノベーションは、企業が事業活動を通して創出するものが最も有効です。大学の役割は、それを支える研究と教育、そしてそれに基づく社会貢献です。社会課題の解決を担うイノベーション人材の育成は、課題解決の両輪を担う産と学が協働するフレームを拡大することによって可能となります。研究インターンシップは、そのための一つの有効な手段です。
研究インターンシップは、企業での研究開発の現場に参画することで、大学において習得した学識や経験を含め、研究者として必要な資質の向上に大いに役立つだけでなく、急速に変化する社会を実感し、どのような未来を構築すべきか、そのために自分に何ができるかを学生自らが考える絶好の機会です。このようなインターンシップを実施するためには、大学と企業が更に高度な連携を強化する必要があります。
学生の皆様には、このような絶好の機会への参加に向けて一歩踏み出す勇気を持っていただきたく、また大学と企業の皆様にはより一層の連携の実現に向けて、一層のご理解・ご協力をお願い申し上げます。

皆様のご入会をお待ちしております(入会方法はこちら