研究インターンシップ報告大会を開催しました!

「C-ENGINE研究インターンシップ報告大会」7月7日(金)17:00~18:00にオンラインで開催されました。

5名の学生にご自身の研究インターンシップについてお話いただきました。

インターンシップ先企業様からのコメント、インタビュー・Q&Aタイムと内容も盛りだくさんでした。

【動画リンク】https://youtu.be/zYAjvcNkanU

【発表内容】

□金沢工業大学工学研究科 亀井さん(M1時に実施)×日東電工株式会社

部署:生産技術開発シミュレーション解析部門
期間:1カ月
場所:茨木事業所
大学での研究:気泡力学
インターンシップテーマ:大型計算機を活用した生産設備内の熱気流計算


実習内容
・3DCADによる形状作成ソフトの操作方法取得
・解析ソフトの操作方法習得
・生産設備の流体解析計算の実施


インターンシップ参加動機
・就職のため、大学での研究では実験を主に行っているため、解析を学ぶことで自分の研究を補いたい


企業と大学の開発方針の違いを明確にする」「解析の必要スキル・知識を把握する」「社員の方と交流を深め、将来のイメージを固める」という目標を立て、達成されたそうです。

インターンシップを経て、今後もシミュレーション解析業務に携わりたい自身の研究に解析を組み込んでいきたいと思うようになり研究室の先生と相談中だそうです。



□九州大学システム情報科学府 大森さん(D2時に実施)×日東電工株式会社

部署:生産本部第1プロセス技術開発部第5グループ
期間:22日(実働16日)
場所:茨木事業所
大学での研究:非同期型双方向学習システムによる発話練習支援に関する研究
インターンシップテーマ:人工知能をかつようしたプロセスデータの解析検討


実習内容
・見学(施設・勤務)
・職場先輩方へのインタビュー
・データサイエンス職の体験学習(製造に使用される真空炉の熱を閉じ込める扉のOリングが規格上限温度を超えて劣化しないようにするための取り組み)


インターンシップ参加動機
・大学院でデータサイエンスによる課題解決に興味を持ち、将来もその研究をしたい
・将来のためにデータサイエンスの知識や技術を強化したいという気持ちと、長い歴史があり近年は積極的に先端ITを活用しており製造データを利用したデータサイエンス体験ができる日東電工株式会社の業務内容が一致した


研究等のタスク・進捗管理テクニック、プログラミングにおける工夫・導入ツール、データサイエンスにおける解釈や考察のコツを学び、自身の研究をアップグレードできたそうです。

また、企業のミッションに対する現場の雰囲気や職場先輩の研究内容自身が抱く研究職に対するイメージとの乖離大学と企業のそれぞれが研究や発表で重視している側面の違いなどを直接見たり、聞いたり、肌で感じることができたそうです。


□奈良女子大学人間文化総合科学研究科 安部さん(D1時に実施)×日本ゼオン株式会社

部署:基盤技術研究所
期間:1カ月
大学での研究:物性メカニズムの解明(コロイド・界面化学、X線・中性子の測定・解析)
インターンシップテーマ:ゴム材料の静的・動的解析を通した物性発現機構の理解(パルスNMR解析の標準化、パルスNMR社内ゴム材料への適用、X線による構造解析)


実習内容
・エクセルマクロによるデータフィッティングの自動検討化
・解析結果からデータ抽出を自動化するプログラムの作成検討


インターンシップ参加動機
・日本ゼオン株式会社が以前から興味のあった計算科学による分析・解析や表面分析を得意としている
・化合物の物性を解明することを通して応用につなげ、社会に貢献したい


インターンシップでは研究分野とは少し離れた分野を取り扱うこともあったそうですが、社員の方々に分かりやすく教えていただき、技術を身に着けることができてかなり勉強になったという安部さん。


部署間のかかわりが多く、協力して研究をおこなうことができ、とても良かった」ということです。

インターンシップを経て、Pythonの簡単なコードを書けるようになり、ご自身の研究に応用することができるようになったり、研究分野の違う方に対しより分かりやすく伝えるように意識するようになったという変化があったそうです。


□京都大学人間・環境学研究科 曹さん(D1時に実施)×株式会社堀場製作所

期間:2カ月
場所:びわこ工場
大学での研究:低白金量や高活性の燃料電池用触媒の開発に関する研究
インターンシップテーマ:バッテリー・燃料電池などの評価装置の開発や特性評価


実習内容
・他社の受託試験
・お客様の対応
・燃料電池に関する実験
・FC EXPO 水素・燃料電池展の参加


インターンシップ参加動機
・燃料電池業界全体への知識を深め、自身が今後どのように貢献できるのかを明確にイメージしたい
・自身の持つ解析技術を実際の技術開発にどれほど生かすことができるのかを実感したい
・日本に残って働くかまだ決めかねているので、日本の職場環境を体験して、よりよいキャリアプランを立てたい


実際に堀場製作所で働くことで、その自由度の高さグローバルな展開、人権、宗教、男女平等等のダイバーシティを感じたという曹さん。

大学では普段触ることができない多くの製品やデバイスの知識が身につき、研究室にはない幅広い研究テーマや測定装置によって、燃料電池開発をより深く理解することができたといいます。

他社の現状や開発の方向性を把握すると自身のキャリアプランにも大いに役立つという学びを得て、今後マテリアルから最終製品のシステムまでの幅広い視点を持つことを意識して今後研究に取り組みたいと語ります。


□東京大学理学研究科 徳野さん(M2時に実施)×三菱電機株式会社

部署:光技術部フォトニクス基盤グループ
期間:13週間
場所:情報技術総合研究所
大学での研究:天文物理学
インターンシップテーマ:量子計算の天文物理学への応用可能性


実習内容
・量子計算の基礎知識の習得
・量子計算のシミュレーション方法を知る
・古典計算機による量子計算シミュレーションを実装する演習
・専門分野の天文物理学において量子計算がどのように役立つか検証の検討


インターンシップ参加動機
・企業の研究テーマ、モチベーション、方法が大学とどう違うのか知りたい


三菱電機株式会社でのインターンシップを経て、仕事として研究するのがどういうことがを学べたという徳野さん。

社員さんとの交流を通し、配属先以外のことまでも学べたそうです。

量子計算機に関して体型的に学習でき、研究スキルとして獲得するという目標を果たすことができたといいます。

天体物理学において重要である恒星進化の数値計算について、量子計算機を用いれば高速化できる可能性がある事を指摘するといった成果が得られたそうです。


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以上5名の研究インターンシップ体験談をご紹介いたしました。

少しでも研究インターンシップに興味を持たれた方は、ぜひ大学コーディネーターC-ENGINE事務局にご相談ください!

あなたのご参加をお待ちしております!


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