特別講演会「誰かのために、他の人や過去と違える力」を開催いたしました。

 2025年5月30日の社員総会終了後の特別講演会では、狩野光伸先生（岡山大学副理事）に、博士人材に共通する優れた資質と、その活用についてご講演をいただきました。

博士号とは、他者や自分自身の過去と「違える力」を持ち、自ら問いを立て、根拠に基づいて主張を構築できる力の証である。これは単なる専門知識の深さではなく、「正解のない課題」に立ち向かう姿勢と能力に関わるものである。このような能力をもつ博士人材は、アカデミアだけでなく社会や産業の多様な場面において求められるべき存在であり、今後ますます複雑化・不確実化する社会において博士人材をいかに活かし、社会と接続してくかが社会共通の課題であるということを改めて皆様にご理解いただけたと思います。